技能検定試験とは

職業能力開発促進法に基づいて都道府県職業能力開発協会が試験を実施します。

技能検定は、働く上で身に付ける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、機械加工、建築大工やファイナンシャル・プランニングなど全部で130職種の試験があります。試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。

試験の難易度によって1級、2級、3級に分かれます。また、職種によっては難易度を分けないで行う単一等級もあります。さらに、職種によっては管理・監督者向けの特級があります。

実技試験と学科試験により行われ、両方の試験に合格することが必要です。

建設業の業種に関する技能検定に合格すれば建設業許可においての専任技術者の要件を満たすことができます。2級以上が条件で2級の場合は合格後実務経験が3年以上必要になります。1級以上は実務経験は必要ありません。

技能検定試験の受験資格

技能検定を受験するには受験する級に応じてその分野の実務経験が必要になります

受験する級
実務経験
特級1級合格後5年以上
1級7年以上
2級2年以上
3級必要なし
単一等級3年以上

実務経験年数は、職業訓練歴、学歴等により短縮される場合があります。
3級の受検資格として必要な実務経験期間については、従前6ヵ月以上とされておりましたが、平成25年4月から緩和され、6ヵ月に満たない場合も受検可能となりました。
 また、従前通り、検定職種に関する学科に在学する方及び検定職種に関する訓練科において職業訓練を受けている方も受検できます。

技能検定の区分と専任技術者になれる建設業の業種について

技能検定の試験区分
専任技術者になれる業種
建築大工大工工事
型枠施工大工工事
とび土工工事
左官左官工事
とび・とび工とび土工工事
解体工事
コンクリート圧送施工とび土工工事
ウェルポイント施工とび土工工事
冷凍空気調和機器施工・空気調和設備配管管工事
給排水衛生設備配管管工事
給排水衛生設備配管管工事
配管(選択科目「建築配管作業」)・配管工管工事
建築板金(選択科目「ダクト板金作業」)屋根工事
管工事
板金工事
タイル張り・タイル張り工タイル・れんが・ブロック工事
築炉・築炉工・れんが積みタイル・れんが・ブロック工事
ブロック建築・ブロック建築工・コンクリート積みブロック施工石工事
タイル・れんが・ブロック工事
石工・石材施工・石積み石工事
鉄工(選択科目「製缶作業」又は「構造物鉄工作業」)・製罐鋼構造物工事
鉄筋組立・鉄筋施工(選択科目「鉄筋施工図作成作業」及び「鉄筋組立て作業」)鉄筋工事
工場板金板金工事
板金(選択科目「建築板金作業」)・建築板金(選択科目「内外装板金作業」)・板金工(選択科目「建築板金作業」)屋根工事
板金工事
板金・板金工・打出し板金板金工事
かわらぶき・スレート施工屋根工事
ガラス施工ガラス工事
塗装・木工塗装・木工塗装工塗装工事
建築塗装・建築塗装工塗装工事
金属塗装・金属塗装工塗装工事
噴霧塗装塗装工事
路面標示施工塗装工事
畳製作・畳工内装仕上工事
熱絶縁施工内装仕上工事
内装仕上げ施工・カーテン施工・天井仕上げ施工・床仕上げ施工・表装・表具・表具工建具工事
造園造園工事
防水施工防水工事
さく井さく井工事